GPUレンダリングによるパソコントラブル

パソコンがハングしたりブラウザがフリーズするトラブル

Windows7/Windows8.1/Windows10の一部のお客様で、パソコンがハングしたりブラウザがフリーズするトラブルが多発するケースに数回出くわしました。これらの現象をヒアリングすると、ブラウザをバージョンアップした後やWindowsのOSをアップグレードした後に発生している状況でした。原因はGPUレンダリングによるトラブルと判断でき、解決方法が解りましたので、記載しておきます。
gpu

GPUレンダリングとは

デイスプレイ画面へ表示する処理を、ブラウザなどのソフトウェアが行うのではなく、グラフィックボードのハードウェアに任せる事でOSの負荷を軽減させる仕組み

OSやソフトとの相性問題

GPUレンダリング可能なグラフィックボード(またはマザーボードにオンボードされているもの)を利用しているパソコンで、特に負荷によってGPUのクロックが自動変動するボードの時に、トラブルが発生するケースが見受けられました。

トラブルの事象

この原因のパソコンは、下記のような、いろいろな事象が頻発していました。

トラブルが発生するタイミング

Internet Explorer または Microsoft Edge のブラウザで、複数タブまたはウィンドウを開いた時 や、
動画やFlashを再生した時

トラブルの症状

・パソコンがハングアップしてしまい、強制的に電源オフするしか手立てがなくなる。
・「ディスプレイドライバが応答停止しましたが、正常に回復しました」が表示される。
・突然パソコンの動きが固まる。
・Internet Explorer または Microsoft Edge のブラウザで、画面が表示崩れる。
・Internet Explorer または Microsoft Edge のブラウザが、頻繁にフリーズする。その後自動回復する。

トラブルの解決方法

下記の順に対応して行くことをオススメします。

ビデオカードのドライバーの確認と更新

ビデオカード用のデバイスドライバーが、利用しているOSをサポートしている最新版かを確認し、古い場合には、最新のデバイスドライバーをインストールする。

インターネットオプションの詳細設定を変更

「インターネットオプションの詳細設定」を表示し、アクセレータによるグラフィックを「GPUレンダリングでなく、ソフトウェアレンダリングを使用する」に変更する。これでほとんどの場合には、安定して使えるようになりました。
gpu2

それ以外の対応方法

・グラフィックボードによっては、クロックを可変では無く、固定に設定できるものがあります。このような場合には、固定に設定変更する事で安定する事があります。(HD5450のグラボで試しまたところ、安定しました)
・「ディスプレイドライバが応答停止しましたが、正常に回復しました」が表示されるのは、Windowsがグラフィックボードからの応答待ちでタイムアウトした場合ですので、Windowsのレジストリを直接編集して、Timeout Detection and Recovery (TDR)の値を書き換えてあげる事で解決できる場合があります。(Mircosoftのヘルプ&サポートより)

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