WordPress の自動アップグレードが失敗する

WordPress の自動アップグレードが失敗してしまうトラブル

利用しているレンタルサーバーによっては、WordPress の自動アップグレードが失敗してしまう事があります。
サーバースペックの問題(メモリ不足)、サーバーソフトのバージョン(MySQLやPHPのバージョン)の制約、パーミション設定不備の問題、SSLの問題など、自動アップグレードできる前提条件が揃っていない事が原因ですが、いざこのトラブルが起きると、一般の方による対応は敷居が高いように思えます。
wpautoupdate
自動アップグレードが出来ない場合には、手動アップグレードすれば良いのですが、いままで蓄積してきたコンテンツを残して、いままでと同水準で利用するための配慮・手順で行う必要があります。

手動アップグレードの方法

WordPress Codex日本語版のホームページに、手動アップグレードの詳細な手順が掲載されています。
WordPress のアップグレード
WordPress のアップグレード/詳細

現在利用中のMySQLやPHPのバージョンに対応したWordPressの最終版を入手する

利用しているレンタルサーバーのMySQLやPHPのバージョンに対応したWordPressのバージョンでないと動きませんので確認が必要です。
1)現在利用中のMySQLやPHPのバージョンを確認する。
利用しているレンタルサーバーのコンパネ(管理画面)や、契約画面などから確認します。
2)現在利用中のMySQLやPHPのバージョンに対応しているWordPressのバージョンを下記のWordPress Codex日本語版のホームページで調べる。
WordPress のサーバー要件
3)WordPressの入手
上記2に対応した、WordPressのバージョンのファイル一式を入手(zipファイル)し、それをパソコンで解凍する。
入手は下記のWordPress.org日本語サイトより
WordPress のリリース

手動アップグレードの方法

下記は、手動アップグレードの一例ですので、記載以外の手順になる場合もあります。
1)WordPressの管理画面の「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」から現在使用していないプラグインで、将来も使う予定のないものは削除します。
2)WordPressの管理画面の「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」から全てのプラグインを停止します。
3)サーバーのコンパネなどよりMySQLAdminなどのDB管理ツールを起動し、DBのバックアップをパソコンに保存(バックアップ)します。
4)FTPでサーバーに接続して、WordPressの設置ディレクトリより、全体または最低限必要になる既存データのファイルをパソコンに保存(バックアップ)します。
最低限必要になる既存データのファイル
・ 「.htaccess」 これは、無い場合もあります。
・ 「wp-config.php」
・ 「wp-contentディレクトリ」に含まれる全てのファイル
wpautoupdate2
5)FTPでサーバーに接続して、WordPressの設置ディレクトリより、差替え対象のファイルを削除します。
下記のファイルは残して、それ以外を削除します。
・ 「.htaccess」 これは、無い場合もあります。
・ 「wp-config.php」
・ 「wp-contentディレクトリ」に含まれる全てのファイル
※この処理はしなくとも動きますが、不要なファイルが思わぬセキュリティホールになる場合もあるので、削除する事をオススメします。
6)FTPでサーバーに接続して、差替えファイルをアップロード(手動アップグレード)
手動で、下記のファイル以外を選択して上書きアップロードします。
・ 「.htaccess」 これは、無い場合もあります。
・ 「wp-config.php」
・ 「wp-contentディレクトリ」に含まれる全てのファイル
7)WordPressの管理画面にアクセスします。
http://ドメイン名/WordPressの設置ディレクトリ名/wp-admin/
DBの更新を伴うアップグレードの時には、下記のような画面が出ますので、続行させます。
wpautoupdate3
下記の画面が出たら、アップグレード完了です。
wpautoupdate4

※後は、WordPressの管理画面より、一連の動作を確認し、必要なプラグインを有効化させれば作業完了です。

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